外資系企業で働くとなると、TOEICで900点はないと通用しないと感じています。900点は最低ラインで、更に日々英語の研鑽に余念がない人がほとんどです。母国語でない言語でビジネスを展開するのだから当たり前なのですが、ノンネーティブはみんな苦労しています。そこで今日は、外資系企業で働く最低ラインのTOEIC900点を取るための最短の勉強法を個人的な体験をもとにまとめたいと思います。少しでも参考になれば嬉しいです。
以前のブログでも書きましたが、TOEICの勉強は、そのままビジネスの現場で役立つので、ビジネスパーソンならば、TOEICを賢く活用するのが得策です。
使う教材は、以下の4つです。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集(5ー8)
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語
世の中には多くのTOEIC参考書があり、私もいくつか試しましたが、できるだけお金を使わずに、効率的に勉強するためには、この4つで十分すぎると確信しています。
では、順番にその内容と使い方について、思うところを書いていきます。
TOEIC 公式問題集の使い方
「公式TOEIC Listening & Reading 問題集(5ー8)」をとことんやり込みます。本書はTOEICを開発しているEST(Education Testing Service)が制作している公式問題集。本番のテストの内容と同じ形式で、2回分のテストが収録されています。
全体を通して、クオリティが高く、収録されている英文は全て使えるようにしたい内容です。
勉強法は、至ってシンプル。
本番同様に問題を解いた後、何度も復習すること。5−8全て最低10週。
学習方法は、
Listening Partは、聞く(5回) → スクリプト確認 → 文法理解 → 音声を聴きながらオーバーラッピング(5回)→ 音読(10回)→ シャドーング(3回)。そして、最後に、話者になったつもりで感情を込めて発話(5回)
最後の人に語りかけるように感情を込めて発話することがとても大切です。ここで覚えたフレーズが、普段の会話で、スラスラと口をついて出てくるようになります。
Reading Partは、読む(3回)→ 文法理解 → 音声を聴きながらオーバーラッピング(3回)→ 音読(5回)
Reading Partをやり込めば、Readingのスキルが向上するとともに、ビジネス文書を書く上での定型文や表現をしっかりと身につけられ、実際に使えるようになります。
金のシリーズの使い方
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」はとても有名な本ですが、「TOEICに出る単語だけをフレーズで効率的に覚えられる」をコンセプトに作られています。収録されている単語やフレーズは、ビジネスの現場でも毎日のように出てくるものばかりです。この単語集を覚えるとTOEICの勉強だけでなく、普段の仕事にも有益です。
「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金の熟語」は「TOEICに出る」熟語や会話表現がまとめられています。あまり、注目されていない本書ですが、良書です。ここに収録されている表現を覚え、口をついて出てくるようになるまでやり込むと英語の瞬発力が格段に伸びます。こちらも、TOEICの勉強だけでなく、実践で役立ちますよ。
「金のフレーズ」と「金の熟語」は、30周を目標に。
この2つを終えた後に、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス」で、単語・熟語の強化と定着を図っていきます。この本は、TOEICに出る単語を例文を使って覚えるように作られています。「金のフレーズ」、「金の熟語」をやってから使うことをお勧めします。その方が効率良く学習できますし、学習が楽になります。「金のセンテンス」を使用して、単語を知っているレベルから、実践的に使えるレベルを目指していきます。
学習方法は、
最初に360の例文をリスニングし、どれくらい理解できるか試してみましょう。5周したら、本格的に覚えていきます。stationが4つありますので、station毎に区切って、5周したら次のstationに移ります。
各単語の意味の確認→例文の意味・文法理解→例文の音読(5回)
100周くらいすれば、例文を暗唱できるようになってきます。歩いている時などには、リスニングとシャドーイングを繰り返していきます。
最後の仕上げは、和文を見て、英訳を瞬間英作文していきます。これを10周くらいすれば、知っているから、使える単語になり、ビジネスの場で口をついて出てくるようになります。
TOEICの学習は習慣化と自己学習が基本
TOEICの学習に多くの教材は必要ないと思っています。上記の4つの教材を暗唱できるくらいまでやり込むことが早道です。同じ教材を繰り返すことは単調で退屈かもしれませんが、是非やってみてください。きっと成果が出ますよ。
そして、高額なセミナーや学校に行く必要も全くないと思っています。学習者から刺激を得たいとかの目的ならば、価値はあると思いますが、、、。TOEICの学習は基本は自己学習です。毎日習慣化して、独学していきましょう。
Good luck!