英語の学習法の一つとして、洋書の多読は効果があると多くの専門家が説いています。がしかし、知らない単語がいっぱい出てくる、長い、意味が取れないなど、途中で挫折したことがありませんか?私は何度かそんな経験をしました。そんなとき、1冊の本に出会ったことで、洋書が比較的楽に読めるようになりました。洋書アレルギーから解放されたという感じです。今日はその本について書いてみようと思います。参考になれば嬉しいです。
その本は、ズバリ、『Who Moved My Cheese?』です。
なぜオススメなのかという理由、
易しい英語で書かれている
100ページ弱の短く、かつシンプルなストーリー
ビジネスにも人生にも役立つ良書
1つ目は、比較的易しい英語で書かれていて、ストレスなく読み進めることができること。出てくる単語も普段から使用するものが8割です。赤毛のアンやハリーポッターなどの小説は、普段使わないような単語が多く、難儀しますが、そういうことはありません。
2つ目は、100ページ弱の短いストーリーであること。ボリュームがたっぷりあるとそれだけで、気持ちが萎えてしまいますが、そういう心理的抵抗が低いです。
3つ目は、変化にどう対応すべきかを説いている哲学的内容が、仕事をする上でも、人生においても、とても役立つ内容であること。本書で描かれている考え方はビジネスの場でも常に求められるマインドセットです。よって、仕事の会話においても活用できますし、英語表現の宝庫で、ここにある表現をそのまま使えることも利点です。
私はこの本を5周しました。最後の2周は声に出して、読み聞かせるように音読しました。
以下は簡単にあらすじです。
物語の中で作者のDr Spencer Johnsonは以下の4つを説いています。
・Anticipate change (変化を予測せよ)
・Adapt to change quickly(変化に素早く対応せよ)
・Enjoy change(変化を楽しもう)
・Be ready to change quickly, again and again(いつでも素早く変われる、何度も何度も変われる心構えを持とう)
登場人物は2匹のネズミと2人の小人。
ネズミの「スニック」、「スカリー」は、頭脳は単純だけど、本能的に行動します。小人の「ヘム」と「ホー」は頭が良く物事を複雑に考えるタイプ。ネズミと小人はチーズを見つけるべく長い間、迷路の中を探し回ります。その探し方は違いましたが、結果的にはどちらも求めていたチーズを発見しました。
それも無限にあるのではないかと思えるくらい膨大な量です。その場所をステーションCと呼び、ネズミと小人は毎日ステーションCへ行き、お腹いっぱいチーズを食べます。
そして、しばらくたったある日、突然チーズは無くなります。
チーズはどこへ消えた?(Who moved my cheese?)
さて、この変化にどう対応するか、4つのキャラクターはどのような思考・行動をとるのでしょうか?この先は読んでのお楽しみです。
まさに私たちはコロナのパンデミックで突然の変化に直面しました。経験したことのない未曾有の変化をどのように捉え、どのように対応しましたか?(していますか?)。きっと、これからの未来、もっともっと早いスピードで、世の中は変化し続けるのではないかと思います。「Who moved my cheese?」は英語の勉強と人生の教訓の両方が楽しめる1冊です。
See you!